JARDスプリアス実態調査 C601合格通知が到着

スプリアス規制の旧規制アマチュア機についてJARDがスプリアス実態調査を行っている。当局は日本マランツ株式会社(スタンダード) C601(430MHz+1200MHz)の測定を申し込んでいたが、結果の通知が到着した。

結果は、新規制値を満たしているということだったので、めでたく今後も使い続けられる、ありがたい。

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ちなみに、これがC601

申し込み 2016/2/8
無線機集荷 2016/2/20
無線機返却 2016/4/9
測定結果通知書到着 2016/4/20

 

以下がJARDから届いた通知書

 

 

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クルマの無線機ホルダー(3) ニコイチでたぶん完成形

(2)の吸盤式ホルダーにDJ-G7を取りつけたが、無線機をくわえこむ部分が浅いので、手が当たった衝撃などで落ちる危険性がある。さらに下部に支えがないので、無線機がずり落ちそうだ((2)の吸盤式ホルダーのいちばん下の写真参照)。P1010117-2

 

 

使用をあきらめた(1)のCDスロット式ホルダーの無線機をくわえこむ部分との比較。上が(1)CDスロット式ホルダーのもの、下が(2)の吸盤式ホルダーのもの。(1)の方が深くくわえこむようになっている。

運よく、両者はボールジョイントでアームと接続される仕組みになっている。しかもボールのサイズが同じなので、加工することもなく簡単に交換できた。

 

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クルマにセットしたらいい感じ。写真のように下部の足を開いておけば、無線機のずり落ちを防げる。

 

 

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DJ-G7をセットしたところ。これでしばらく使って様子をみることにしよう。

クルマの無線機ホルダー(2) 窓に吸盤で固定するタイプ

CDスロット固定型の無線機ホルダーは大失敗だった。心機一転、購入したのはフロントグラスに吸盤でアームを貼り付けるタイプ『iPhone iPadmini 全スマホ対応スタンド 真空吸盤アームスタンド車載ホルダー ka2409』。Amazonで 1,314 円だった。スマホ/ガラケー用の小ホルダーと、タブレット用の大ホルダーの2つを付け替えて使えるようになっている。

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無線機を取り付けたところ。小ホルダーの機器をくわえこむ部分のクッション材を厚めのものに変えている。

 

 

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ガラケーを取り付けてワンセグを表示しているところ。

 

 

 

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ホルダーを横から見るとこんな感じ。フレキシブルアームに吸盤が付いていて、フロントグラスに強力に吸い付く。反対側には無線機をくわえこむホルダーがあり、ボールジョイントで無線機の向きを変えられる。中間にあるのは揺れ止めで、無線機のように重さのあるものをセットするとき効果的そう。

クルマの無線機ホルダー(1) CDスロット固定型は大失敗

すわ避難というとき、我が家の場合はクルマで、ということになる。ふだんは無線機を車内に付けていないが、避難時にはハンディ機を持ち込むだろう。そこでかんたんに取り付けられる無線機ホルダーを探したところ、CDの挿入口に固定するスマホホルダーがよさそうなので買ってみた。

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Universal CD Slot Mount

『スマートフォンCDスロット装着ちょうどいい高さな車載ホルダー』 SMTCDST3 (サンコーレアモノ)

ヨドバシ.comで1,270 円

やけにオシャレな箱に入って到着した。

 

 

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CDスロットに固定部を挿しこんで、蝶ネジを締めて固定する。CDスロットに入る部分の右端を10mmほどカットして、運転席寄りに固定できるように加工した。

 

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DJ-G7を取り付け、運転中の視点で撮影してみた。なお、無線機が運転中に落ちることはないが、ボタン操作はグラグラして難しい。固定力に過度な期待は禁物だろう。

 

 

 

 

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ガラケーでワンセグTVを点けるとこんな感じ。

 

 

 

 

 

2015/7/17追記
夏のこの暑さでプラスチックが軟化して、無線機が垂れ下ってしまった。CDスロットに挟み込んでからネジで広げて、摩擦力で固定している部分も同じ理由で変形していた。こうなると調整しなおしても無線機がグラグラして使いものにならない。この製品は大失敗という結論だ。無線機をくわえる部分はしっかりしているので、そこだけは何かに再利用できるかも。

浅間山噴火に備える非常持ち出し無線機の見直し

すわ避難というときのために、非常持ち出し品を詰めたザックを用意している。浅間山噴火のたびに中身を見直しているが、今回の噴火では無線関連の機材を更新した。

無線機更新

旧機材は右3台。右からSONY AM/FM/アナログTVラジオ、防災行政無線などの受信用ICOM IC-R1、アマチュア機C601。

新機材は左の1台、ALINCO DJ-G7。3台を1台に集約できた。ただし旧機材でアナログTV時代に可能だった「テレビ音声の受信」はできないので、これは携帯/スマホで補うことにした。

浅間山全景 2015/6/28

 

 

ちなみに近所から見た浅間山の全景(2015/6/28午前)。頂上から立ち上っているのが噴煙。

 


浅間山頂上噴煙 2015/6/28

 

 

 

頂上のアップ。噴煙が吹き上がっている。なお現在は、小康状態のようで、この写真ほどの勢いのある噴煙は見えない。

Elecraft KX3 TSS保証認定申請、初期調整、SDR

KX3がらみでいろいろやった備忘録。

①保証認定の書類を作ってTSSへ郵送した--送信機系統図はエレクトロデザイン提供のものを、一部手直しした。

②USBケーブルとKX3_Utilityをインストール--USBケーブルは、挿すだけでドライバが自動インストールされた。KX3_Utilityも問題なく動作した。

③KX3ファームウェア更新--納品時 MCU1.48 DSP1.20 → MCU1.50 DSP1.21

④送信ゲイン調整--”Tx Gain calibration failed because transmit power did not reach the expected value”のエラー表示が出てあせった。バッテリー給電だったので電圧不足で、最大出力を抑える機能が働いていた のであった。外部電源で13.8V給電して問題なく完了した。

⑤消費電流の測定--受信 210mA、送信7MHz/5W/12.5Vで1.85A、電源オフ 0.2μA。FT-817だと電源オフでも6mA流れるので内蔵電池がかなり減るが、KX3はμAなので優秀だ。

⑥K3FreqMemoryEditorインストール--メモリ書き込み時に、連続書き込みだと10M4以降を失敗する。メモリ単独なら書き込めるので、10M4以降は一つずつ書き込んだ。原因究明はしていない。

⑦送信バイアス調整--CW 175 173 SSB 193 192 ← 調整前後で変化はなかった。

⑧基準周波数校正--当初から受信周波数がけっこうズレているのを感じていた。FT-817(TCXO内蔵 0.5ppm)と比較したところ、FT-817 TX 50.1MHz → KX3 RX 50.100566MHzだった。校正ずみSSGは持っていないが、明らかにFT-817の方が確度が高いので鳴き合わせることにした。10MHz帯と50MHz帯で校正したが、あっちを立てるこっちが立たずになるので、間の値を取ることにした。結果は、FT-817 TX 50.1MHz → KX3 RX 50.099986MHz、FT-817 TX 10.1MHz → KX3 RX 10.100005MHzとなった。

⑨ルーフィングフィルター受信サイドバンド校正--FT-817をSGとして校正した。FL3 GAIN45/PHASE63→44/63、FL2 GAIN41/PHASE62→42/61、FL1 GAIN42/PHASE61→41/60となった。±1の違いは、リグの温度などの条件の差で起こり得るものと推測できるので、校正ずみだったと言える←取説にも校正ずみと書いてあるが、前述Fズレの件があったので信用してなかった。なお、FL1の校正時に、取説では「PWT2.0kHz」を指定しているが、PWT2.1kHz以上にしないとFL1にならなかった。取説の誤りか?

⑩Tuning Noise Suppression Modification--シリアル番号を見たところ対処必要な範囲だったので実施した。説明PDFどおり、ルーフィングフィルターのコネクタ接続足3本をカットした。

⑪PF2に電源オフを登録--Utilityで「PS0;」をMACRO1に登録。次にKX3のMENUでPF2にMACRO1をセットした。これでPF2長押しで電源が切れるようになった。

⑫160M/80M受信パフォーマンス改善--基板バージョンが対策済みだったので対処不要。

⑬受信サイドバンド調整--シリアル番号から調整済みということなので対処不要。⑨の件から、これは信用することにした。

⑭MENU不明機能--取説に説明のないMEMU設定項目が2つあった→PBT SSB、RX NR M。サイトなどで要調査。

⑮NHK第一594kHzでピー音--AMモードで小レベルながら800Hz程度のピー音が聞こえる。NHK第二693kHzだと聞こえない。なぜだろう?

⑯SDR入門--まずはHDSDRをインストールしてみた。KX3のRX I/Qが動作しているのを確認できた。SDRソフトの使い方の勉強はこれから。HDSDR画面

 

 

Elecraft KX3 組み立て完成

KX3の組み立ては、些細な問題はあったものの無事完成した。所要時間は2、3時間といったところだが、途中で買い物が必要になったのでいったん中断することになった(後述)。組み立ての様子は以下の通り。

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最初の作業は、部品の確認である。組立マニュアルの巻末に部品一覧があるので、それに従う。KX3先人のサイトでは「部品個数が不足していたが、付属のスペア袋のものを使えば足りた」との書き込みが複数見つかるが、筆者も同じだった。不足していたのはワッシャー2種類、計3個。一方で、オートアンテナチューナーではワッシャーが4つ多く入っていた。

 

次に、基板などの主要部品の表裏をデジカメで撮影した。後日、設計/製造上の不具合が見つかり、該当するか確認することになるかもしれない(Elecraftに限らず、そういうことは起こっている)。組み立て後に基板のシルク印刷や部品を読み取るのは容易ではないし、シールド板を貼った部分は、はがさないと読めなくなる。

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組み立ても終わりに近い段階の様子。日本語の組立マニュアル(手前)をもとに作業して、英語の組立マニュアル(左)も参考にした。使った工具は小型のドライバーやラジオペンチ程度(左下)。

 

 

 

組み立て中に、RFファイナルのトランジスタ2個をネジ止めする際、「各自用意のシリコングリスを塗布」との指示があった。手持ちがなかったので、作業はいったん中断した。秋月でシリコングリス 「HY-1 1g 熱伝導率6W/M-K、180円」を買ってきて、①トランジスタがケースと密着する部分と、②ケースが放熱板と密着する部分に塗った。

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ルーフィングフィルター基板装着時には、基板の裏のハンダ付け部から突き出しているコネクタの足が、RF基板の電解コンデンサと干渉したので、足5本をニッパーで1mm弱切断した(赤で囲った部分)。それ以外は問題もなく組み立ては完了した。

 

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背面に見える切込みの入った板金が放熱板。これはケースの外側に取り付けられている。中央部のネジ2つでファイナルと締結されているが、熱の流れはトランジスタ→ケース→放熱板である。トランジスタ→ケース間のケース側は塗装なしで磨かれているので熱伝導を意識した設計。しかし、ケース→放熱板の間は、接触する両面ともにシボ付き塗装のままなので熱伝導はよくない。最大出力で使うには別の冷却方法が必要かもしれない。

 

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こちらは左側面で、各種の入出力端子がある。

 

 

 

 

 

 

通電して一応の機能を試したところ問題なく動作していることを確認できた。7MHz CWで、FT-817だとIPO/ATT/RFゲイン/CWフィルター(300Hz)の全てを活用してもRF段が飽和して受信できなくなる状況でも、ルーフィングフィルター/PBTを使えば受信できたのはうれしかった(混信なしの状況では、FT-817と感度は変わらなかった)。

組み立てた感想としては、内部はそれほど堅牢な作りになっていないので、荒っぽく持ち運ぶと振動などで接続部(内部のコネクタなど)が外れる危険性がある。内蔵電池の交換時にはフラットケーブルを壊す危険性があるので、①電池は入れずに外部電源で使う、②充電池を入れて外部から充電する、のどちらかが現実的だろう(筆者は①)。

Elecraft KX3キット到着。さっそく箱を開けて中身を確認

前投稿で書いたとおり、エレクトロデザインで輸入代行+サポート付きで注文したKX3が到着した。さっそく箱の中身を確認した。

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包装の中からエレクトロデザインの封筒とエレクラフトの段ボール箱が現れた。

 

 

 

 

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エレクラフトの段ボール箱の上にはシリアル番号が印字された白いシールが貼ってあった。シリアル番号は4000番台半ばだった。

 

 

 

 

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本体とオプションのパーツ一式。マイク(中段右)、アンテナチューナー(下段左)、ルーフィングフィルター(下段中)、PC接続ケーブルセット(下段右)。主要パーツにはシリアル番号シールが貼ってあり、単品管理が行われていることがうかがえる(写真のシリアル番号はモザイク処理している、以下同様)。

 

 

 

 

 

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英文ドキュメント一式。操作マニュアル、組立マニュアルなど。あと、「本商品は日本仕様であり5MHzバンドの送信ができないようにしてある。シリアル番号はこれこれ」との英文証明書も付いてきた(下段右)。

 

 

 

 

 

 

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こちらはエレクトロデザインからの日本語ドキュメント一式。上段左から組立マニュアル、操作マニュアル、アンテナチューナー組立マニュアル。下段左から、納品書と、日本仕様製品であることの日本語の証明書。

 

 

 

 

 

 

ざっと組立説明書をめくったところ、これなら大きな問題なく組み立てられそうである。KX3の先人がネットに書いている通りだった。となると、むしろ心配なのはTSSでの保証認定である。これまた先人がネットに書いている通りなのだろうか?

組み立てとTSS申請は時間を見て始めるつもり。

新リグはElecraft KX3に決定→注文→瞬速納品に歓喜!!

前からSDRのリグで交信してみたいと思っていたが、ここ一か月ほど買い物気分が盛り上がって、いろいろな製品の仕様や口コミ情報をサイトで見て回っていた。

最後まで残った候補はFlexRadio Systems FLEX-3000とElecraft KX3。FLEX-3000はSDRとしての高性能さが魅力で、いかにもSDR時代の無線機といった印象のリグ。一方で、KX3は本体だけで交信ができる(PC接続不要)、物理的なチューニングノブをくるくる回す楽しみがある使い慣れた流儀のリグ。どっちも捨てがたかったが両方買うほどの財布の余裕はないので、今回はKX3に決めた。

KX3の購入方法としては、①USから、②エレクトロデザインから(輸入代行)、③エレクトロデザインから(輸入代行+サポート)の3方式が代表的。KX3の先人のサイトを見ると「エレクトロデザインは在庫を持っていて、在庫があるなら納品は早い」というものがいくつかあった。また、実践リグとして使いたいので数年ぐらいはメンテしつつ使い続けたいが、修理のための海外送りは手間と時間がかかる。これらを考えて、エレクトロデザインでの輸入代行+サポートを選択した。

2013/6/17(月) 夕方 エレクトロデザインのサイトで注文
2013/6/18(火) 午後 エレクトロデザインから価格(日本円)の連絡メール到着

注文した内容と価格は以下
KX3-K 160-6M Xcvr(キット)133,672円(サポート契約付)
MH3 KX3 マイクロフォン 7,131円
KXFL3 KX3 フィルター 14,819円
KX3 PKCT PC-接続ケーブル  2,737円
KXAT3 KX3 アンテナチューナー 24,462円
合計 182,821円

2013/6/18(火) 夕方 銀行振り込みの手続きをしたとメールで連絡
2013/6/18(火) 夕方 エレクトロデザインから本日発送するとのメール到着
2013/6/19(水) 午前 KX3+オプション一式、宅配便で到着

いやぁ早さには感激!! オプションを含めて在庫があったのはラッキーだった。欲しくなったらすぐにでもいじりたくなる心情をよくご存じなのであろう(笑)

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こんな包装で届いた。中身のチェックから開始しよう。

FT-817のファン付き置台を自作

FT-817(ND)のフロントを持ち上げる置台として、くさび形(断面が三角形)をしたゴムのドアストッパーを2つ使っている(ダイソー 105円×2個)。一方でFT-817は、5W送信で使っているとけっこう熱くなるので冷却ファンの必要性を感じていたので自作してみた。

とは言っても、ドアストッパー2つをプラ板に貼り付けて、間に小型の12Vファン(秋月電子 150円)を組み込んだだけ。ドアストッパーの上には滑り止めスポンジ(ダイソー 105円)を貼っている。

手前の下側から入った空気が、ファンによって上側に吹き上げられると、そこに電池ボックスを取り外したダイキャストフレームがある。その後、熱くなった空気はリグ下を通って後ろに出ていく。

 

こちらはFT-817を載せたところ。美しく仕上がったと自画自賛(笑)

空気の流路が狭いので冷却効率は悪そうだが、通常はファンを6Vで軽めに回せば十分だった。おかげで、ファンの風切音は気にならない。