KX3がらみでいろいろやった備忘録。
①保証認定の書類を作ってTSSへ郵送した--送信機系統図はエレクトロデザイン提供のものを、一部手直しした。
②USBケーブルとKX3_Utilityをインストール--USBケーブルは、挿すだけでドライバが自動インストールされた。KX3_Utilityも問題なく動作した。
③KX3ファームウェア更新--納品時 MCU1.48 DSP1.20 → MCU1.50 DSP1.21
④送信ゲイン調整--”Tx Gain calibration failed because transmit power did not reach the expected value”のエラー表示が出てあせった。バッテリー給電だったので電圧不足で、最大出力を抑える機能が働いていた のであった。外部電源で13.8V給電して問題なく完了した。
⑤消費電流の測定--受信 210mA、送信7MHz/5W/12.5Vで1.85A、電源オフ 0.2μA。FT-817だと電源オフでも6mA流れるので内蔵電池がかなり減るが、KX3はμAなので優秀だ。
⑥K3FreqMemoryEditorインストール--メモリ書き込み時に、連続書き込みだと10M4以降を失敗する。メモリ単独なら書き込めるので、10M4以降は一つずつ書き込んだ。原因究明はしていない。
⑦送信バイアス調整--CW 175 173 SSB 193 192 ← 調整前後で変化はなかった。
⑧基準周波数校正--当初から受信周波数がけっこうズレているのを感じていた。FT-817(TCXO内蔵 0.5ppm)と比較したところ、FT-817 TX 50.1MHz → KX3 RX 50.100566MHzだった。校正ずみSSGは持っていないが、明らかにFT-817の方が確度が高いので鳴き合わせることにした。10MHz帯と50MHz帯で校正したが、あっちを立てるこっちが立たずになるので、間の値を取ることにした。結果は、FT-817 TX 50.1MHz → KX3 RX 50.099986MHz、FT-817 TX 10.1MHz → KX3 RX 10.100005MHzとなった。
⑨ルーフィングフィルター受信サイドバンド校正--FT-817をSGとして校正した。FL3 GAIN45/PHASE63→44/63、FL2 GAIN41/PHASE62→42/61、FL1 GAIN42/PHASE61→41/60となった。±1の違いは、リグの温度などの条件の差で起こり得るものと推測できるので、校正ずみだったと言える←取説にも校正ずみと書いてあるが、前述Fズレの件があったので信用してなかった。なお、FL1の校正時に、取説では「PWT2.0kHz」を指定しているが、PWT2.1kHz以上にしないとFL1にならなかった。取説の誤りか?
⑩Tuning Noise Suppression Modification--シリアル番号を見たところ対処必要な範囲だったので実施した。説明PDFどおり、ルーフィングフィルターのコネクタ接続足3本をカットした。
⑪PF2に電源オフを登録--Utilityで「PS0;」をMACRO1に登録。次にKX3のMENUでPF2にMACRO1をセットした。これでPF2長押しで電源が切れるようになった。
⑫160M/80M受信パフォーマンス改善--基板バージョンが対策済みだったので対処不要。
⑬受信サイドバンド調整--シリアル番号から調整済みということなので対処不要。⑨の件から、これは信用することにした。
⑭MENU不明機能--取説に説明のないMEMU設定項目が2つあった→PBT SSB、RX NR M。サイトなどで要調査。
⑮NHK第一594kHzでピー音--AMモードで小レベルながら800Hz程度のピー音が聞こえる。NHK第二693kHzだと聞こえない。なぜだろう?
⑯SDR入門--まずはHDSDRをインストールしてみた。KX3のRX I/Qが動作しているのを確認できた。SDRソフトの使い方の勉強はこれから。