12V鉛蓄電池でノートPCを駆動するDC-DCコンバータ

クルマの中でノートPCに給電するのに使っているDC-DCコンバータの問題点に気づいた。先日、中部電力が広域に停電したときに、そのDCコンを部屋に持ってきて、12V密閉型シールドバッテリーにつないでノートPCを駆動しようとしたところ不審な動作をしたのである。詳しく検討したところ、下記の3条件が重なると規定の電圧が出なくなることがわかった。

①バッテリー電圧が13V未満
②ノートPCが大電流を要求(例えば、重い処理、DVDドライブ駆動、内蔵電池の充電が重なるとき)
③ノートPCの負荷が大きく変動(たとえば、高クロック/低クロックが高頻度で切り替わるとか、DVDドライブのアクセスがあるとき)

13V未満になると、DCコンが負荷変動に追従する能力が不足すると推測。クルマ用ということで、バッテリー電圧が13V未満という、スターターが回らなくなるような状況は対象外なのだろう。

屋内利用の鉛バッテリーは12.0V程度に電圧が下がるまで使う。そこで、この電圧でもノートPCに給電できるDCコンを購入することにした。

ComOn DCコンバータ

これまで使ってきたクルマ対応ノートPC用DC-DCコンバータ「ComOn MW2172」。説明書では、対応入力電圧12~13.8Vと書いてあるが、実際には前述の条件では正常に動作しなかった(出力は16V、推定電流3.0A時)。

 

DCCSU3-35V

 

 

探したところ、DC-DCコンバータ昇圧型35V出力「DCCSU3-35V」がちょうどよいスペックだったので、千石電商で1680円で購入した。基板のコントローラは、リニアテクノロジーLTC1871だった。低電圧対応DCコンバータ

 

 

 

 

ヒートシンクをシールで貼り付けて、コードをつないで、通気孔などを開けたプラケースに収めて完成。16V/3.0A程度の給電なら、この程度の穴で放熱できそうである。

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