秋月ファンクションジェネレータキットが使っているXR2206の正弦波歪み率は、無調整時<2.5%、調整回路付加で0.5%となっている。秋月キットには調整用半固定抵抗がついているので調整可能だ。PCオシロPicoScope3206Aの慣熟も兼ねて調整してみた。
今回は、歪み率そのものを測るのではなく、スペアナで見ながら高調波成分が少なくなるように半固定抵抗を回す簡易な方法。やってみたところ、歪み率を本格的に追い込むにはこの半固定抵抗では無理で、ポテンショメーターなど微妙に抵抗値を変えられる部品が必要だろう。
オシロ画面は下記。左は調整前後の波形(前が左、後が右)。前はピークの波形崩れが目で見てわかる。中は調整前のスペアナ画像、右は調整後のスペアナ画像。
成分 | 調整前 強度 | 調整後 強度 | 差 |
基本波 約1kHz | -14dBu | -14dBu | 0dB |
2倍高調波 | -55dBu | -67dBu | -12dB |
3倍高調波 | -49dBu | -61dBu | -12dB |
4倍高調波 | -63dBu | -85dBu | -22dB |
5倍高調波 | -62dBu | -58dBu | +4dB |
スペアナ画像を見ると高調波レベルが下がっているのは一目瞭然なので歪み率は下がったと思うが、成果についての定量評価はしていない。