QST 2012/2 66ページに、フェライトコア/トロイダルコアの阻止性能を簡単に調べるTIPSが載ってたので、さっそくやってみた。50Ω抵抗とコアで巻いた線を並列にアンテナアナライザMFJ-269につなぐ。コアの阻止効果が大きければ、SWRが1に近くRが50オームに近づく。阻止性能が低いとSWRが大きく、Rがゼロに近づくというもの。
試してみたコアは3つ(写真上左)。写真上中は電線オープン、写真上右は電線ショート、写真下はコアありで測定中。いずれもコアに3回巻、抵抗は51Ω、約3.5MHzと約21MHで測定した。
コア | 約3.5MHz | 約21MHz | ||
SWR | R(Ω) | SWR | R(Ω) | |
コアなし(電線オープン) | 1.0 | 49 | 1.0 | 50 |
コアなし(電線ショート) | >31 | 0 | 3.5 | 20 |
TDK NF-C09 左上のコア | 1.1 | 46 | 1.1 | 48 |
エレコム NF-02LG 右上のコア | 1.1 | 46 | 1.1 | 47 |
ブランド不明 小 下のコア | 1.3 | 41 | 1.2 | 45 |
3.5MHzについては阻止性能を測れているように見えるが、21MHzは電線ショートでのSWR/Rの値が異常なので測定以前の問題である。全体的に測定の信頼性を要検討。