HFからVHF帯のノイズ源に興味がわいて、ジャンク箱にあった古いツェナーダイオードのノイズ電圧と帯域を測ってみた。
結論的には、先人が雑誌やネットで発表している通り、(1)8Vより高い電圧のもの、(2)推奨電流より大幅に少ない電流 のツェナーダイオードのノイズ発生量が多かった。
測定方法は、左の写真のとおり。単四×11本だが、古電池なので13V程度である。ツェナーダイオードの一端にオシロ/スペアナをつないでいる。
ノイズが多かったのは、RD4AとRD13A。少なかったのは、RD9B、1S1718、1S2191だった。
RD4Aのノイズ電圧。0V点の調整を忘れた(以下同様)。
ツェナー電圧 11.6V、電流47μAで、200mV以上のノイズ出力が得られた。
RD4Aのノイズ帯域。100MHz程度までノイズが出ている。
RD13Aのノイズ電圧。ツェナー電圧 11.1V、電流約50μAで、100mV程度のノイズ出力が得られた。
RD13Aのノイズ帯域。200MHz弱までノイズが出ている。
RD4AとRD13Aではノイズの出方が違う。RD4Aはノイズ電圧は高いが発生帯域は狭い。RD13Aはノイズ電圧は低めだが発生帯域が広い。これは、RD13Aの方が鋭い立ち上がり・立ち下がりのパルスが出ているということなのだろうか? ノイズ源として、どちらの特性が向いているのかは試してみないとわからない。RD4Aのツェナー電圧は、仕様では4.0Vのはずだが、測定値が11.6Vだった点は不審である。これらは要検討だが、今回はここまで。