フェライトコアの高周波電流阻止量の測定【予備実験編】

以前にパッチンコア(フェライトコア)の効き具合をアンテナアナライザで測ろうとしたが怪しい結果になった(これこれ)。いま思えば、考えもなしに進めたので、うまくいかなくて当然だった。今回は検索して先人のやり方を勉強して、(a)FGで高周波を生成→(b)フェライトコア→(c)50Ωダミーロードとして、(a)点と(c)点の電圧をオシロ/スペアナで測ることにした。まずは予備実験に取り掛かった。

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測定の全体像。PicoscopeのFG機能で高周波を生成する。Bchで生成電圧(a)を測定、Achでフェライトコア通過後の電圧(c)を測る。

 

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30MHzまでをスペアナ表示したもの。赤と青の差が阻止量を表している。この方法ならフェライトコアの阻止量を定量的に測れそうである。

当局のPicoscopeのFGで生成できるのは1MHzまでなので、方形波を選択して高調波成分を増やした。しかし20MHzほどで高調波がフロアノイズにまぎれてしまう。本番の測定時には、より広帯域なFGを用意する必要があることも判明した。