大地導電率測定・・・失敗

避雷用の接地棒を打ち込むついでに大地導電率(と接地抵抗)を測定しようと考えた。敷地は傾斜地で、30~50cmほどの腐葉土の下は火山灰や軽石という、かなり水はけのよい土壌である。導電率が低い=接地抵抗が高いと考えられるので、まずは直径1cm・長さ1mの銅の接地棒を4本打ち込んで様子をみることにした。

左図が接地棒の配置である。接地時には4本を並列につないで使うが、その前に導電率を測ろうとした。測定方法は3極法。具体的には、A-D棒間に交流電流を流し、A-B棒間の交流電圧を測ると導電率(接地抵抗)が計算できるはず。

交流電流は発電機をレオスタットに通して、0~130Vに調整できるようにした。交流電流計と交流電圧計はテスターである。

しかし失敗だった。電流計に値が出るほどには電流が流れないのである。大地の抵抗が大きすぎるので、もっと高電圧を発生させないと無理なのであろう。

レオスタットを回してA-D棒間にかける電圧を上げるにつれて、A-B棒間の電圧は0.05Vまで上がったが、発電機に挿したコンセントを抜いても同じ電圧が表示された。何らかの回り込みと考えられる。

2012/11/9 追記

測定リベンジでは、このテスターで測れるはずの電流値が得られた。ということは、このテスターに問題があり測定がうまくいかなかったことになる。テスターの回路図を見たところ、電流計200mAレンジでは250V 500mAのヒューズを経由しており、実際にこのヒューズが切れていた。ヒューズのガラス管内に小さな金属塊があることから、流した電流により切れたのは間違いない。この計測時に切れたのか、それ以前から切れていたのかは不明である。