太陽光パネルノイズ記事(日経テクノロジーオンライン)へのコメント

日経テクノロジーオンライン(日経BP)サイトで、太陽光パネルのノイズ問題について弁護士執筆の記事が載っていた(下記)。

太陽光発電事業者のための法律Q&A
太陽光に対するアマチュア無線利用者からのクレームにどう対応すべきですか?
<第21回>アマチュア無線利用者の隣地で太陽光パネルを設置することの違法性
弁護士法人 匠総合法律事務所 代表社員弁護士 秋野卓生

2016/11/02 00:00

ノイズや通信についての法規制を飛び越えた内容の見解で違和感があったので2016/11/2にコメントを書き込んだが、2016/11/10になってもコメントが公開されていないので、書き込んだ内容を下記に保存しておくことにする。

まずは一定距離内に無線局がある場合に、太陽光発電機器メーカーが設置注意としている理由を知るべきだと思います。そのような環境では、設置者はノイズ放射を減らすために、通常よりも高価な部材や高度な工事を求められ、コストや工期面の不安要因になるのが理由です。

近隣に無線局があると、ノイズ放射の基準値以下になっていなければ対策工事を求めてくる可能性が高くなります。基準値内にするのは法令による義務なので、コストと手間をかけてでも対処することになります。事前にメーカーと相談しておかないと予想外のコストが発生するでしょう。

ちなみに、基準を越えたノイズ放射となっている施設は意外と多く見つかるので、まれな事例とは言えません。無線局はアマチュア無線局とは限りません。他の免許局もたくさんあるので注意が必要です。

この記事を書いた弁護士は、上記の対策を設置者が行うのが前提である点は無視し、義務を満たした後もまだモメていたらどうするかに絞って主張しているので注意が必要です。

Wi-FiモジュールESP-WROOM-02最初の実験

片手持ちCWパドルの無線化が滞っていたが、再挑戦できそうになってきた。

無線ユニットの前回の候補はTWE-Lite DIP。これは技適取得済みのZIGBeeでなかなかよさそうだったのだが、ソフトウェア開発のためにはライブラリなどの使い方を勉強する必要があったのでそのままになってしまった。

そうこうしているうちに、Arduinoでソフトウェア開発でき、技適取得済みのWi-FiユニットESP-WROOM-02が超お手頃価格で出てきたのに気付いた。

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ESP-WROOM-2ボードはいろいろあるが、秋月電子のDIP化キットを購入した(650円/個)。左が表面で、右が裏面。ワイヤレスCWパドルの送受信機用に2つ購入した。

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ブレッドボードに組んだところ。ESP-WROOM-02は電池で駆動している。ESP-WROOM-02の右は、リセット用のタクトスイッチ。その右はシリアル-USB変換。PCでArduino IDEを開き、シリアルモニタでATコマンドを入れて、USB経由でESP-WROOM-02と通信する。これで、動作確認と初期設定がぶじ完了した。

 

動作させるまでにハマったのは、ジャンパの設定。Flash Boot Modeで起動するには、IO0=HIGH(10kΩプルアップ)、IO2=HIGH(10kΩプルアップ)、IO15=LOW(GND)が必要だった。

上記ジャンパなしで起動すると、74880bpsで下記エラーが表示されてATコマンドを受け付けない。

ets Jan 8 2013,rst cause:1, boot mode:(7,0)
waiting for host

Wrapsol iPad Pro用保護フィルム試用→滑り止めとしても良好

iPad Proを発売日に入手して2か月。縦位置でA4をそのままのサイズで表示すると、雑誌などを読むのにちょうどよい。当局のお気に入りは、横位置にして、左に電子書籍やサイトを見つつ、右にイオノグラムやクラスターを表示させ続けるというもの(例えば、下写真の画面表示)。寝っ転がって読書しつつ、オンエア待ち受けをするのにちょうどいい。

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そろそろ移動運用にもiPad Proを持ち出したいが、傷をつけるのは嫌だなと思っていたやさきに、Wrapsol (ラプソル)のiPad Pro用の保護フィルムを評価用に提供いただけた(日本で発売予定とのこと)。この写真は、すでに保護フィルムを貼ってあるが、よほど近づかないと装着はわからない。

 

 

Wrapsol iPad Pro用保護フィルムの構成と、貼ってみた様子を紹介しよう。

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提供されたのは、画面側フィルム、背面側フィルム、簡単な取説(日本語)、画面を拭くクロス、密着させるヘラ(スクイーザー)である。ただし、日本での販売時は変更があるかもしれない。

 

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保護フィルムは、画面側より背面側の方が面白い。保護フィルムの上にiPad Proの載せてみると、スピーカーや端子部などを避け、なおかつ細かい部分までフィルムが覆うようになっている。3層になったフィルムの最下部をはがして機器に貼り付け、ヘラで密着させた後に最上部フィルムをはがす。

2center

 

 

よくある保護フィルムと基本的に同じ作業だが、iPad Proはサイズが大きいぶん、位置ズレには注意が必要だった。写真はボタンとカメラ付近。操作に問題ないように貼れたが、センターにピッタリ合わなかった。

4corners

 

 

画面側の四隅の超アップ。短辺左端から貼り始めたので左端の上下はピッタリ収まったが、右端は1.5mmの右下がりとなった。位置ズレを減らすには長辺から貼った方がよさそうだ(あとの祭り)。P1010307-2

 

 

 

 

仕上がりで気になるのは画面側だろう。貼り付け直後の気泡を、いちばん目立つ照明で意地悪く撮影してみた。通常は、ここまで目立つ感じはしない。画面を表示させれば、この程度の気泡は見えないし、タッチ操作への問題もなかった。P1010336-2

 

 

 

 

 

この保護フィルムは、「24時間ほどで気泡が自然と無くなる」という。これが約24時間経過後で、たしかに気泡が減っている。

 

 

 

 

画面側、背面側、側面のほぼすべてを覆ってくれるので、iPad Proの傷の防止には都合がよい。当局はApple純正のiPad Pro Smart Coverを使っているが、保護フィルムを貼っても併用できた。

この保護フィルムは若干のザラザラ感のある素材なので、もともとのiPad Proと比べると滑りにくくなる。不用意に取り落としにくくなるのは移動運用時には都合よく、裏面側にも保護フィルムを貼る価値を感じられた。

【注記】
評価品の入手方法・・・無償で提供を受けました
この記事の執筆・掲載に対する謝礼・・・ありません

停電したことを知らせるLED表示器自作

家を空けている間に停電したかどうか、LEDの点灯ですぐにわかる表示器を製作した。

一昔前だと、ビデオの時計が0:00で点滅して、停電したとすぐに分かった。しかし最近の機器は、停電しても時刻や設定が失われないものが多く、停電したかどうかの検知器としては使えない。

blackoutmail

その一方で、電力会社や自治体がメールで停電情報を教えてくれるようになった。

当局が登録しているのは中部電力のもの(上)と、軽井沢町のもの(下)である。

ただし、これらメールは、我が家が停電したかどうかまで教えてくれるわけではない。あくまで地域を知らせてくれるだけなのである。外出先でメールを受けたら、我が家が停電したかどうかを、家に帰ってから確認したくなろうというものである。

kairozu

 

そこで、停電したかどうかだけわかる簡単なものを考えた。通電中はリレーが保持され、停電するとリレーが解除される。以降は、復電(停電が解消して電気が戻ること)するとLEDが光り続ける。何回も停電するような状況でも、復電すればLEDが光る。

その後、復電している状態でリセットボタンを押すとLEDが消えて、停電を待機する状態になる。

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ユニバーサル基板に回路を組んだ。電源は、PDC時代の携帯充電器を使った。

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こんな感じにケースに入れて使うことにした。

ZigBee TWE-Lite DIPの最初の実験

グリップCWパドルの試作をのんびり進めているが、ゆくゆくはワイヤレスのCWパドルに仕上げたいと思っている。ワイヤレスの方式としては、容易に思いつくのが、①超音波、②光、③無線である。超音波については、QST 2015/5で紹介されている。光は、商品も販売されているし、2006年に米特許も公開されている。当局の場合、屋外や車内のうるさくて明暗の変化が大きい環境でも使いたいので、最初から無線でやることにした。

TWE-Lite DIP-PCB最も手軽そうなのが、東京コスモス電機株式会社(Tocos) ZigBeeワイヤレスモジュール TWE-Lite DIP-PCBだった。さっそく秋月電子で1945円×2セット買ってきた。

TWE-Lite はZigBeeの無線ユニットで、親子間双方が同時に、デジタル接点入力×4、アナログ量入力×4、UARTを伝送できる。技適を取得しているので堂々と使える。

TWE-Lite DIP-PCBまずは取説のサンプル通りにブレッドボードに回路を組んでみた。左(親機)のタクトスイッチを押すと、右(子機)のLEDが光る。これはデジタル接点の伝送である。右の半固定抵抗を回すと、左のLEDの明るさが変わる。これがアナログ量の伝送である。

どれほど遠くまで届くかは試せていないが、とりあえず障害物なしで5mは問題なく届く。実使用を想定して、親機を手で握りこみ、子機との間に人間の身体があるという状況でも問題なかった(距離は1m強)。ここまではワイヤレスCWパドルに使えそう。

12V鉛蓄電池でノートPCを駆動するDC-DCコンバータ

クルマの中でノートPCに給電するのに使っているDC-DCコンバータの問題点に気づいた。先日、中部電力が広域に停電したときに、そのDCコンを部屋に持ってきて、12V密閉型シールドバッテリーにつないでノートPCを駆動しようとしたところ不審な動作をしたのである。詳しく検討したところ、下記の3条件が重なると規定の電圧が出なくなることがわかった。

①バッテリー電圧が13V未満
②ノートPCが大電流を要求(例えば、重い処理、DVDドライブ駆動、内蔵電池の充電が重なるとき)
③ノートPCの負荷が大きく変動(たとえば、高クロック/低クロックが高頻度で切り替わるとか、DVDドライブのアクセスがあるとき)

13V未満になると、DCコンが負荷変動に追従する能力が不足すると推測。クルマ用ということで、バッテリー電圧が13V未満という、スターターが回らなくなるような状況は対象外なのだろう。

屋内利用の鉛バッテリーは12.0V程度に電圧が下がるまで使う。そこで、この電圧でもノートPCに給電できるDCコンを購入することにした。

ComOn DCコンバータ

これまで使ってきたクルマ対応ノートPC用DC-DCコンバータ「ComOn MW2172」。説明書では、対応入力電圧12~13.8Vと書いてあるが、実際には前述の条件では正常に動作しなかった(出力は16V、推定電流3.0A時)。

 

DCCSU3-35V

 

 

探したところ、DC-DCコンバータ昇圧型35V出力「DCCSU3-35V」がちょうどよいスペックだったので、千石電商で1680円で購入した。基板のコントローラは、リニアテクノロジーLTC1871だった。低電圧対応DCコンバータ

 

 

 

 

ヒートシンクをシールで貼り付けて、コードをつないで、通気孔などを開けたプラケースに収めて完成。16V/3.0A程度の給電なら、この程度の穴で放熱できそうである。

大ワット数ハンダごて新旧交代

いままで使っていたワット数の大きなハンダごては、親父からひきついだ超経年品。当局が使い始めたのが小学校時代だったが、その時点ですでに古びていたから、昭和30年代後半の製品かもしれない。
60Wの銀富士で、アンテナ線や板金のハンダ付けなど、大ワット数が必要な用途で使い続けてきた。が、寄る年波には勝てず、コードからの漏電の危機を迎えたので買い替えることにした。
何を選ぼうかとググったところ、手持ちで使うハンダごては昔とあまり変わっていない。冬の屋外で風があるという悪条件下では、60Wだとハンダが付きにくいこともあったし、そもそもワット数が違ってもハンダごての値段はあまり変わらない。そこで、新しいものは100Wの白光を選んだ。

ハンダごて新旧
上が購入した「ハッコーJUNIOR JI 100V-100W 平型プラグ」、ヨドバシドットコムで1300円(税込、ポイント10%)。
下が、長らく使ってきた、60Wの銀富士。グリップのお尻から出るコードの部分が劣化して、漏電しかかっている。変わった形のコンセントプラグだが、オリジナルかどうかは不明。

銀富士ハンダごて

 

銀富士のハンダごての銘板。この時代は、アルミ板を釘で打ち付ける丁寧な作りのものが多かった。いままでの活躍ありがとう!!

もっと電流を流せる電池ボックス製作

先日、1~12本可変の電池ボックスを製作したが、電池が接触する部分の接触抵抗が期待したほどには下がらなかった。電池ボックスの電極と電池の+/-極の接触圧を上げられないのが主な原因だろう。

より大きな電流を電池から取り出すために、ネジで締めて電極を電池に押し付けるような電池ボックスが欲しい。自作しようと、ググって部材調べなどをしたところ、ニーズにぴったりの電池ボックスの製造販売サイトを発見。よさそうなので3つ注文してみた。

工房モコ電池ボックス

 

工房モコで購入した「連チャン電池ボックス」(標準ユニット単価800円)。金メッキ付き接点のオプションも付けている(50円)。左上のように単三を4本セットして、ネジを締める。緩めに締めた程度でも、単三電池を抜き取ることができないほど強く接触する。

高電流用電池ボックス

 

 

 

タカチケースに入れて完成した電池ボックス。電池は、8本、10本、12本のいずれかの本数で使えるように、みの虫クリップで接点をバイパスできるようにした。

2Aでは接触抵抗をまったく気にする必要がなくなった。3Aは電池には過酷だが、この場合も接触抵抗は問題なくなった。Elecraft KX3やFT-817NDの持ち歩き時に活用する予定だ。

単三1~12本で使える万能電池ボックス製作

Elecraft KX-3もFT-817NDも、内蔵電池での運用には、電圧と電池容量の使い切り面で不満を感じることがある。あと2~4本の電池を追加できたら、電圧を上げて無線機本来の出力が得られるのにとか、電池の終止電圧になる前に無線機が低電圧で動作しなくなることを防げるのに、と思う。

そこで、単三のニッケル水素充電池やアルカリ乾電池用の電池ボックスを製作することにした。最大で単三×12本まで入れられるようにしたいが、簡単に手に入るプラスチックの電池ボックスだと、端子の接触抵抗が大きく、無線機に必要な2A程度の電流を取り出すには向かないような気がした。

電池の本数が多い場合、電池ボックスをどうするべきかをググったところ、秋月で売っている電極部だけの端子「金属電池基板取付用ターミナルクリップ 単3用」を使うのがよさそうだった。単価20円なので、電池12個分は+端子が12個、-端子が12個で合計24個=480円と安上がりである(商品に、+用・-用という区別はない)。

基板取付用電池クリップ

 

秋月電子通商「金属電池基板取付用ターミナルクリップ 単3用」。すべて金属製。2本の足を基板の穴に差し込んで曲げて固定する。

 

 

 

電池に装着したところ

 

 

ターミナルクリップを電池に取り付けてみたところ。

 

 

 

 

完成した電池ボックス

これが完成した電池ボックス。ベーク板に穴を開けてターミナルクリップを取り付け、ベーク板の裏側で銅線をはんだ付けした。

製作時には、問題も発生した。多くの電流を取り出すには、電池と強く接触するようにしたい。そのためにターミナルクリップを機械的にしっかりとベーク板に取り付けようと、足を曲げたところ、簡単に折れてしまうのである。曲げ角度と曲げ加工時にかける力の限界がわかるまでに20個ほど失敗してしまい、安く作れるという願望は消えた(笑)

この電池ケースには、単三電池を最大12本まで入れることができる。11本以下の電池のときは、みのむしクリップで空き電池部分をバイパスできる。実際に無線機で試したところ快適に使える。

ただし、期待したほどにはターミナルクリップを電池の端子に強く接触させることはできなかったので、電流を取り出すには限界がある(安い市販の電池ボックスよりは、ぜんぜんいいだろうが)。足をベーク板に固定する力が弱いことと、ターミナルクリップが意外と柔らかいためだろう。1Aなら問題なし、2Aだと影響はあるが妥協できる、試していないが3Aは接触抵抗の悪影響が出るというあたりか。2A程度までの用途で活用しようと思う。

局免許の再免許で1280MHz帯に注意書きが追加された

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局免許は5年ごとに再免許の手続きが必要である。1年前から申請できるので、1年前に申請したところ、10か月間は審査中のまま経過し、局免許が切れる2か月前に新しい免許状が届いた(左は電波利用システムの画面)。あまり早くから申請しても意味がないようだ。

1280biko20140116

 

 

 

本題は新免許状の内容である(上が旧免許状、下が新免許状)。備考欄に「1280MHz帯の使用は、一次業務に妨害を与えない場合に限る」という一文が追加されていた(赤線部、赤線は当局が引いたもの)。

もともと1280MHz帯のアマチュア業務は二次業務である。二次業務は一次業務に妨害を与えてはいけないのは法令で定まっている。となると、わざわざ明記したということは、妨害の発生を懸念していると考えられる。アマチュア局があんまり使わないでいたら、とうとうプロに召し上げられちゃった感が漂う。